IA100読書会に参加してきた
11/16に IA100読書会〜素敵なUIを作るために〜 に参加してきました。(Togetter)
IA100 とは「IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計」のことで、この本には情報アーキテクチャについての 100 の知見が散りばめられています。よい本なので、4人一組で好きなところを読んでいき、感想を話し合って実際の業務にも生かしましょう、という感じの会です。
一章一章がひとくちサイズで読みやすく、見やすいイラストもあり、おまけに著者の長谷川さんによる熱い解説まで(その場で)いただけて、静かですがかなり充実した読書会でした。主催者のみなさま、ありがとうございました。
以下は、私が座った卓で読んだところと、それに対する個人的メモです。
1. 情報アーキテクチャとは何か
まずは基本をということで。IA とはデータの集まりを「情報」に変える技術。「編集」にも近い。情報をわかりやすく見せることができる人は、情報を把握している人。だから、アーキテクチャ(建築家)と呼んだ。
22. コンテクスチュアル・デザイン
コンテキスト(文脈)に着目したデザイン。ユーザの行動について、10〜20人の関係者にそれぞれ2時間のインタビューを行い把握する。実現は難しそうだが、つぼを押さえて実行すれば「なぜこのUIにしたのか」の根拠を説明するときに使えそう。
41. ユーザーへの提供価値定義
コンセプトをわかりやすく決めておくことの重要性。キャッチコピーを模造紙に書いて貼っておくとか。製作で迷ったら、ここに立ち返る。
55. サイト訪問へのきっかけ
サイトへの入り口はいろいろある。訪問者は、積極的に情報をさがしている人だけではない。ログイン必須かそうでないかでも差がある。
26. ペルソナ法
データから導きだされるユーザ像をもとにしてデザインする手法。さいきん流行っている。現状のデータに基づくのか、将来的にターゲットとしたいユーザをペルソナにするのか? で議論に。ペルソナを作ることで発見されるユーザも居るかも! 実践している人も話をぜひ聞いてみたい。
42. ロードマップ
Webサイトは一度つくって納品すると終わりなことが多い。二次開発などをにらんで一度に全部つくろうとせず、保守やソース管理も考えるとよい。SIでは当たり前の話が改めて強調されていることに新鮮さを感じた。デザイナーさんの感覚を知るためにも重要なところかも。