コーヒー店のおじさんと、笑顔のこと
よくいく駅前のコーヒー店がある。
カウンターでおじさんが接客してくれる。たぶん店長だろうと思うが、この人がいつも笑わない。
接客業のひとは笑顔を絶やさないというイメージもあるが、このひとの笑顔をついぞ、見たことがない。
ただそれで不満を感じたことはない。
おじさんは黙々と、ビジネスライクに注文をとり、料理を用意し、お客に届ける。それでいいと思う。
突然昔の話になるが、30年以上前にパリ旅行へ行ったとき、地元のスーパーに入った。
そこではたくさんの人が買い物しているが、レジで接客を担当する人は誰一人として笑っていなかった。
妙齢のお姉さんもレジにいたが、堂々とイスに座り、笑顔一つ見せなかった。
当時は「外国ってすごいなあ」と他人事のような感想を持っていたが、日本もあれでいいと思う。もっと笑顔を減らしてほしい。笑顔は疲れる。※個人の感想です
コーヒー店のおじさんのように、ビジネスライクにして、笑顔に使うエネルギーをほかのことに使ってほしい。それでお客としては十分ありがたい。