読書感想: わかばちゃんと学ぶGoogleアナリティクス
評判の良いわかばちゃんシリーズ、Googleアナリティクスの解説本が出ていたので買って読みました。
私自身は、この本で言うところの
- プログラミングはわかるけどアクセス解析は専門外
なひとです。企画の人が Googleアナリティクスの専門用語っぽいものを口にするたび、こっそりググっていました…。そんな自分とおさらばしたい!そんな私のようなひとに、この本はオススメです。
この本の良いところは、あくまで Web マーケターの視線として「本気で商売する」ための道具としての Google アナリティクスを書いているところです。関連ツールの Search Console や Campaign URL Builder などにも触れていて、実践的です。
それになんといっても漫画がわかりやすくて、たのしい。
わかばちゃんが私のかわりに失敗してくれるので、茨の道を二度通らなくてすむ……。巻末に書かれている「苦労して覚えろは違うと思う」という言葉に偽りはない、そんな愛に溢れている本でした。
スパイダーソリティアF、定番パズルの心地よい再構築。
Switch の スパイダーソリティアF を全問クリアしたので感想を書きます。
スパイダーソリティアF は、Windowsにも入っているあのスパイダーソリティア同様(たぶん)のゲームです。
ランダムに配られた8山のトランプカードをルールに沿って並べ替え、同スートを全て揃えるとカードは消えます。これを繰り返し、すべてのカードを消すことを狙います。
この手のゲームはランダム(or ものすごく多いパターン)でカードが配られて、てきとーにプレイ開始して詰まったらやり直し…みたいなラフな遊びかたをしちゃいがちなんですが、スパイダーソリティアF はきっちり 100 問あり、同じ問題である限りは、何度やり直してもカードの積まれかたは一緒です。
つまり、詰めスパイダーソリティア なのです。
このため一問一問に真剣に向き合う必要があり、プレイ密度が高まります。
とはいえ難易度の上がりかたはゆるやかであり、最初の Easy はスートが一種類しかなく、次に Normal で二種類…というふうに徐々に慣らされていきます。
こうして遊び手は「詰めスパイダーソリティア」の世界に引き込まれ、Hard では作り手が遊んで欲しかったであろう(きっと) 4種類のスートでプレイすることになるのです。
タッチ操作には未対応ですが、キー操作はわかりやすく軽快で、ストレスは感じません。
音楽もどっかのカジノバーにいるみたいなオシャレなもので、気分を引き立ててくれます。カジノバーに行ったことはありませんが。
個人的に猫ちゃんデザインのカードがとても好き。ツボ。
そんなわけで、かなり面白かったです。お値段も 500 円と激安で本当に良いんだろうか的な。
販売元のフライハイワークス、Switch で良作を連発していますが、これからも目が離せません。
技術書展5に行ってきました
初参加です。あ、出展はしてません。一般参加です。
熱いうちに感想を書いておきます。
めっっっっっちゃ楽しかったです!!!!!!!!!!
テンション上がって買いすぎ。
当日朝 9:45 ぐらいに会場に着いたときは、すでに 200-300 人ぐらいの人が並んでいました。
運営の方の誘導が巧みな印象。
4列でお願いしまーす!ですぐ4列できるの、エンジニアが集まってる感ある。 #技術書展
— やまこ (@windish4649) 2018年10月8日
11:00 の会場とともに事前にチェックしていたサークルをぐるっと周り。
ぶじ、お目当ての本をゲットできました。
ネコを支える技術。
ネコ愛とIoTと生物学的知見にあふれた楽しい読み物。電子版も出るそうです 。
完全SIer脱出マニュアル。
楽しく働きたいすべてのエンジニアに向けた転職入門書だそうです。
その名の通りのノウハウがみっちり詰まってます。
前回記事の「Onestop転職」もそうですが、こういう本は同人誌ならではですね。
ほかにもいっぱい買いましたがとりあえず読んだ本だけ。
運営のみなさま、ありがとうございます。
また参加してみたいです。
技術書展の熱気がすごくって、私もなんか書いて出してみたい!!って思ったけど書くことが思いつきませんベイベー。
— やまこ (@windish4649) 2018年10月9日
OneStop転職という最高に面白い同人誌を読みました
あまりにも久しぶりのブログ更新です。
Twitter でお世話になっているせとあずささんから「OneStop転職」という同人誌をいただきました。これが最高に面白かったのです。
この本は「ITエンジニアのための転職ノウハウ本」です。
「錬金術Meetup」というなんとも心踊る名前のコミュニティによる執筆です。その名に恥じず、ITで稼ぐためのきわめてリアリティに満ちたエッセイがつづられています。
同人誌でないと書けない(エージェントが実名だったり…)内容がもっとも面白いところですので、機会がありましたらぜひ本書をお読みください。
Booth で 9/30 まで頒布されているようですが、それ以降の頒布は未定だそうです。
個人的に面白かったのは「こんな場面にあったら転職を考えよう」です。MacがすべてWindowsにリプレース…なんていかにもありそうな話ですよね…!
「企業の素性を調べよう」も良かったです。帝国データバンクでの調査とか思いつきもしませんでした。
番外編の「就活ファッションについての持論と考察」もネタっぽいですが面白かったです。「スーツであることより、着こなせているほうが大事」という考察は斬新でした。
というかいろいろ書いていますが面白くない記事というのは無かったです。本当に面白い本でした。
なお、私自身はこれまで5回、転職を経験しています。
しかしどれも必死というか、ネズミが川に落ちて溺れまいと足掻いているごとくの見苦しい経験しかないため、転職というテーマについてこれほどスマートに面白く記述することができる…というのは衝撃でした。
この本を読んで技術書展にも興味が湧きましたので、次回は行ってみようかと思っています。
YAPC::Asia Tokyo 2015 に行ってきた #yapcasia
yapcasia.org に行ってきました。IT系のイベントに行くのは本当に久しぶりです。
木〜土 3日間通しのイベントですが、私は 8/21(金) だけ参加しました。有休を取って。 YAPC::Asia Tokyo は今年が最後の開催とのことですが、私は初参加でした。
聴いたセッションは次の4つです。
メリークリスマス! - Larry Wall
Perlの父、Larry Wall のセッション。おぉ〜!生Larry!!とか感動しつつ、会場にてお借りしたヘッドセットで同時通訳にて聴く…この同時通訳のクォリティがまた異常に高くてびっくりでした!ありがたいことです。
内容は Perl5 → Perl6 の変化を、トールキン作品の比喩をまじえつつなめらかな語り口で説明するもの。なんかこう、聴いていると、大昔にオライリーの「プログラミングPerl」や「Perlデスクトップリファレンス」などで読んだ Larry の序文そのものの雰囲気で、なぜか懐かしい気持ちになったりしました(同じ人だから当然といえばそうなんですけど)。
指輪物語もホビットの冒険も原作を読んだので、楽しいお話でした。映画も原作も見てない人だとかなり辛かったかも…。「わたしもいつか灰色港へ旅立つ時がきます」という言葉にはグッときましたなあ…。
そうそう、15年間作られ続けた Perl6 が、2015 年クリスマスにとうとうリリースされる!………かもしれない、とのことでした。
世界展開する大規模ウェブサービスのデプロイを支える技術
任天堂ゲーム機むけ Web サービス「Miiverse」のデプロイ手法を、任天堂とはてなのエンジニアの方が解説。ゲーム好きで任天堂スキーな私としては見逃せないセッション。感想としては、意外に地道というか泥臭いんだな〜…というものでしたが、いろいろと次の手法を模索されているようで期待してしまいます。ところで DeNA との協業が本格的になったらどうなるんだろう……
TBD
Rubyの父、まつもとゆきひろ(Matz)さんのセッション(本当にこのタイトル)。LarryとMatzのセッションを1日で両方聴けるなんて、贅沢ですね。
内容は割りとゆるめな感じ(失礼)で、自分で言うから許されるRubyの悪口・に始まって新言語 Streem の話まで、盛りだくさんでした。ジョークも交えつつ笑いの絶えない60分でした。
Conway's Law of Distributed Work
リモートワークのノウハウを共有してくれる話です。リモートワーク、私の身近でもわりと使われだしてることもあり、興味津々でした。
- チャットにbotを入れたりすることで遠隔地と楽しみを共有できる
- スクリーンシェアが有効(操作を教えたりとか…)
- commit メッセージはとても大切、実装の意図を伝えるために
- コードレビュー大事。統計的にもバグを 60% 減らすことができる
- カレンダーの共有ツールは選択肢が少ない。Googleカレンダー、Exchange
- リモートワークを始めるには、全員が強制的に一週間リモートワークを体験してみることが良い
- 定期的にオンサイトで会うことが重要
- 自分の個性をみんなに知ってもらう。仕事以外の話ができるチャットルームを用意するなど
- リモートだと相手が仕事してるかどうかわからないので、知らせる必要あり
- CAP定理 - Wikipedia とリモートワークの共通点について
Perl6 on JVM: It works??
Perl6 は JVM でも動くので実用的かも! というお話。これまで遊ぶことすらままならなかったのが、遊べる段階になった!ということでした。まあ、今年リリースされますし!?期待しましょう。
LT大会
自作プロダクトのデモや同人誌の製作過程など盛りだくさんでした! 皆さんレベル高すぎ。
ほか雑多な感想
- 無限コーヒー美味しかった
- Tシャツカッコ良い
- 会場が広くて快適だった
- WiFiが快適で驚いた
- MBAのバッテリが切れて悲しみに暮れていたが、隣の人が電源を譲ってくれた。ありがとうございました
- Larryのセッションの最後のほうでおトイレに行きたくなって集中できなかった。無念すぎる
まとめ
スタッフの皆さま、素晴らしいイベントをありがとうございました。来週からまた頑張ります。
ドラクエ10の提案広場で見つけたちょっと好きな話
ゲーマーを自称する自分ですが、DQ10が面白すぎてほかのゲームに手がつけられないのでわりとだめっぽい状態です。おもしろいんですよDQ10。
このDQ10、公式サイトにユーザーからのご提案を受け付ける「提案広場」っていうのがあるんですが、そこがわりと提案広場っていうよりも不満広場って感じになっていて、どれだけ実現可能性が低い提案ができるか競っているのではというぐらい日々カオスな提案が読めます。
「2ヶ月に1度バージョンアップとか言ってるけど、本当はもうできてるんでしょう?はやく出してよ」とか、「お金を倍払うからもっと早く機能を追加して」とか、一応 IT 屋さんのはしくれとしては寒気がするような提案もたくさん載っている、なかなかスルリングなところです。
で、そこにこんなステキな意見が載っていまして、ブクマまでしたのですが元記事が消えてしまっていたのでバックアップのためここに引用しときます。
タイトル:同じでなくたっていい
書いた方:キョウ
内容:
勇気を振り絞って放った渾身のギャグがスベったとき、みんなと感覚がズレてる人が居てその人だけ大爆笑・・・みたいな経験ありませんか?
こういうことに限らず、ズレてる人に救われることってあると思うんです。
同じ感覚の人が集まると、摩擦も無くて心地良いですけど「調和を乱す奴は許さない」みたいな空気になりがちな気もします。
悪い方向へ向かい出したときに歯止めが利かない怖さもあります。
自分の感覚から見てズレてると思う『変な人』っていうのを少しだけ認めて、自分の世界の片隅にその存在を置いておくと、それがいつか自分を助けてくれる事があるかもしれませんよ。
大多数が「変な意見」と思ったからといって、その意見を排除できてしまうような提案広場にはならないで欲しいと思います。
これを読んで、いいこと言うなぁ、とわたしはしみじみディスプレイの前で思ったのでありました。
kobo Touch を買ったので感想とかを書いてみる
じつは先週、楽天 kobo Touch を入手してました。発売日に。
この手の電子書籍リーダを所持していなかったので(iPad除く)興味本位で注文してみましたが、
というかんじで世間的には散々な出だしだったようです。が、個人的にはけっこう気に入ってます。
なんといっても 軽い です。毎日持ち歩いても気になりません。私みたいな体力がスライム級の人間にはこれほどありがたいことはありません。これだけで自分の中では他の端末に大勝利です。
が、初代 iPad を毎日持ち歩いても平気な方には関係ない話かもしれません。
そして USB でつないで手動でファイルを放り込めば読めるというぞんざいな わかりやすい扱いができるのも良いです。達人出版会 とかで買った本を読むとかなり快適です。
が、これも手持ちの .pdf やら .epub なファイルが無い人には関係ない話かもしれません。
逆にあんまり気に入ってない箇所は、セットアップがとにかく超めんどくさかったことと、ストアで本が探しづらいところ、そしてオライリーの PDF な ebook が読みづらいことです。特に最後のは痛かった。
ストアについては、わたしにもっと英語力があれば、洋書がたくさん買えるみたいなのでお得感が増したかもしれないです。いろんな意味で今後を見守って行きたい kobo Touch です。